ウル族による利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 00:53 UTC 版)
国外では、チチカカ湖に自生するフトイの一種・トトラ(スペイン語: totora; S. clifornicus subsp. totora T. Koyama)がよく知られている。トトラは、湖上の民・ウル族(英語版)の暮らしを全面的に支えている。 ウル族はトトラを刈り取って乾燥させ、その束を水面上へ大量に積み重ねることによって浮島を作り、トトラで葺いた家をその上に建てて、水上の暮らしを営む。家の傍らに畑をもつ際にはトトラの根がその肥料にもなる。漁に用いる舟や移動用のボートもトトラから作るほか、食材、お茶、燃料、薬、身装品(帽子など)など、生活のあらゆる場面でトトラが用いられている。観光客相手にはトトラ細工が欠かせない土産品となっている。
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