ウォリスとの結婚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:37 UTC 版)
「エドワード8世 (イギリス王)」の記事における「ウォリスとの結婚」の解説
退位後は、弟のヨーク公が「ジョージ6世」として即位した。エドワードはオーストリアへ渡り、退位後の行動を嗅ぎ回るマスコミから身を守るために、イギリス政府が用意したスイスのチューリッヒにあるホテルではなく、祖父の代から親密な関係にあったロスチャイルド家によって準備された、ウィーン郊外のエンツェスフェルト城において、退位から2日後の12月13日より隠遁生活を始めた。その後はフランスへ渡り、翌1937年3月8日に「ウィンザー公」の称号を与えられた。 5月4日にウォリスと約半年ぶりに再会し、正式に結婚。父ジョージ5世の誕生日でもある6月3日にフランスのトゥール近郊のシャトゥー・ドゥ・キャンデにあるサロンでごく親しい友人のみを招いて挙式した。 以後、王室とはしばらくの間疎遠となり、特に母メアリー王太后と弟ジョージ6世の妻エリザベス王妃とは完全な絶縁状態となった。当初、ウィンザー公はフランスで1、2年間「亡命生活」を過ごした後、再度イギリスで生活することを仮定していたが、メアリー王太后とエリザベス王妃を味方につけたジョージ6世が「許可を得ずに帰国するようなことがあれば、王室からの手当を打ち切る」と至極当然な態度に出たため、これが欲しいウィンザー公はイギリスにもどらず実現には至らなかった。
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