インターライン型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 01:11 UTC 版)
「CCDイメージセンサ」の記事における「インターライン型」の解説
二次元イメージセンサの中でもインターライン型CCDイメージセンサは、一般的なビデオカメラやデジタルカメラで多用される。受光部のフォトダイオードと電荷転送部の垂直転送CCDを一列ごとに交互に配置し、垂直CCD列の端部を水平転送CCDの各素子に接続して全体として櫛形に配置した構造である。各転送用CCDは光電変換を行わないように遮光膜で覆ってある。また、各画素のフォトダイオードと画素に対応する垂直CCDの各素子に間にはアナログスイッチとして働くトランスファゲートが置かれている。読み出しは一例として次のようにして行う。 トランスファゲートを閉じておく。 フォトダイオードを感光し、電荷を蓄積する。 トランスファゲートを開き、フォトダイオードから各垂直転送CCDに電荷をいっせいに転送する。 トランスファゲートを閉じる。 各垂直転送CCDの電荷を1回分転送し、各列の端部にあたる画素の電荷を水平転送CCDに移送する。 水平転送CCDに順次転送パルスを与えて全水平画素を出力する。 5に戻って垂直転送CCDの全画素を読み出すまで繰り返す。 これによりすべての全エリアの画素が順次走査されたことになる。 ビデオカメラに使うためには毎秒30~60回の露光・転送・読み出しを行う必要があるため、フォトダイオードから垂直CCDへの電荷転送は垂直帰線期間に、また、水平転送CCDからの読み出しは各水平帰線期間に行われる。
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