インタフェースとしてのST-506
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/14 02:08 UTC 版)
「ST-506」の記事における「インタフェースとしてのST-506」の解説
ST-506は、S-100バスのコントローラカードを使用することにより、4台まで接続する事ができた。各ドライブは34pinの制御線と20pinのデータ線の2本で接続する。制御信号、データ信号共々5MHzで駆動され、最大625Kバイト/秒のデータ転送速度を発揮できた。 「このデータをnセクタに書き込め」と言うようなコマンドを発行すれば良い、最近のインテリジェントなドライブと異なり、ST-506では全ての制御をコントローラが行い、34pinの制御線を介してヘッドをシークし、20pinのデータ線(実際には書き込み用に1本、読み込み用に1本しか使用していない)を介してデータを書き込むと言う、FDC以下の原始的な方法を用いていた。 発売時点ではこの方式でも全く問題は無かったが、後年、データ転送時のバンド幅不足が問題化し、ESDIが開発された。 多くのHDD製造メーカがこのインタフェースを採用したドライブを生産し、1980年代には広く使用され、IBMが1981年に発売したIBM PCにもこのドライブは搭載されていた(もちろんS-100バスではなくXTバスのインタフェースを新規に起こしている)。 もっとも、ドライブの制御があまりにも原始的かつ複雑であったため、後に、SASIやSCSIやIDEといった抽象化を押しすすめたインテリジェントな規格が開発された。
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