イリュリア人の定着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 17:34 UTC 版)
考古学の一説によれば、イリュリア人の祖先は、青銅器時代の初期にはイリュリア地方に定着し、非インド・ヨーロッパ語族の祖先と混合したと考えられる。こうしてイリュリア人が誕生し、アウタリティア(en:Autariatae)、ダッサレティア(Dassaretae)、セリドネス(Chelidones)、タウランティ(en:Taulanti)など、古代イリュリア人の部族が形成された。さらに北に住んでいたダルマティア(en:Dalmatae)、パンノニ(en:Pannoni)などの部族も、イリュリア部族として分類されることが多い。 古代イリュリア人は、牛、馬や農産物を育てたり、銅や鉄を採掘し道具をこしらえたりして、それらを交易して生活していた。部族の族長は年長者の会議によって選ばれた。現スロベニアの首都リュブリャナで発見されたイリュリア人の彫刻壁には、いけにえの儀式、祝宴、戦闘、体育行事、その他の活動が描かれている。 イリュリア人はバルカン半島西部に定着したが、しばしば、イリュリア人の一部がイタリアに集団移住することもあった。
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