イラン初の女性代表選手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 22:43 UTC 版)
「2010年バンクーバーオリンピックのアルペンスキー競技」の記事における「イラン初の女性代表選手」の解説
今大会では、イランからの初となる冬季オリンピックの女子代表選手となったマルジャン・カルホル(en:Marjan Kalhor)が、女子大回転と女子回転に出場した。イスラム教シーア派を国教とするイランでは保守派の反対が根強かったため、冬季オリンピックの女子代表選手の出場を認めていなかったが、今大会に女子選手が初出場するということで世界からも注目を浴びた。カルホルはテヘランに近いキャラジで生まれ、家族全員がスキーに親しみ、自身も4歳で初めてスキーを経験したという。尚カルホルはイスラム教の教えに則り、髪や体を覆うことを義務付けられ、ヘジャブの上からヘルメットを被り競技に参加。開会式では旗手を務め、競技では大回転60位、回転55位で共にトップから30秒以上の大差をつけられたが見事完走した。 尚、小さな部屋で行われたインタビューには終始5人の男性が同席、インタビュー開始前には男性の1人が首のスカーフをきっちり巻くよう指示を出したほか、インタビュー中もカルホルさんが質問に答える前に割り込む場面が少なくとも2度あった。
※この「イラン初の女性代表選手」の解説は、「2010年バンクーバーオリンピックのアルペンスキー競技」の解説の一部です。
「イラン初の女性代表選手」を含む「2010年バンクーバーオリンピックのアルペンスキー競技」の記事については、「2010年バンクーバーオリンピックのアルペンスキー競技」の概要を参照ください。
- イラン初の女性代表選手のページへのリンク