イスラーム観点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:37 UTC 版)
「キリスト教とイスラム教」の記事における「イスラーム観点」の解説
ムスリムは、天使ジブリール(ガブリエル)を通してクルアーンは神からムハンマドに啓示されたのだと信じている。啓示はおよそ23年間かけて少しずつ行われ、西暦紀元609年12月22日に始まり、西暦紀元632年ムハンマドの死により終わった。 ムスリムは、クルアーンはムハンマドにもたらされたもっとも重要な奇跡であり、彼が預言者たる証しであり、アーダムに始まりムハンマドに至るまでに示された、一連の神の啓示の頂点に当たると考えている。彼らはクルアーンを、神の保護を受けて歪曲や変造をまぬがれた唯一の啓典だと考えている。 ムスリムは今日まで、完璧な信仰の体現者としてムハンマドを尊重し、その行動や発言を理想モデルとしてきた。キリスト教徒が神の子と信じるイエスとは違って、ムハンマドは驚異的な性質を持つとしても、やはり人間であった。近年ムスリムの多くは、ムハンマドを心に思い浮かべるのは誤りだと信じているが、必ずしもそれは真実ではなかった。信心深いムスリムは、さまざまな時と場所でムハンマドを思い浮かべるが、その偶像を決して崇拝しない。
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