イオ
木星の衛星「イオ」に活発な火山活動
アメリカの木星探査機「ガリレオ」は、1999年7月に木星の衛星「イオ」に最接近し、イオの表面の精密な画像を送信してきました。
ガリレオは1989年にスペースシャトル・アトランティスから打ち上げられ、1995年12月に木星をまわる軌道、1999年7月にはイオに最も接近する軌道を通過して、イオの表面の撮影を行ないました。
木星には16個の惑星が確認されていますが(2000年に17番目の惑星を発見)、イオは木星から40万〜190万kmの軌道をめぐる惑星群に属し、エウロパ、ガニメデ、カリストと同じ仲間で、400年前にガリレオが発見したことから、ガリレオ衛星ともよばれています。イオは直径3,600kmで月よりやや大きく、活発な火山活動を特徴とする衛星として知られています。
火口や溶岩のかたまりを鮮明に撮影
NASAが発表したイオの画像は、これまでにない精密な画像で、活発な火山活動のようすを読み取ることができます。画像には、多くの火口がみられ、噴出した硫化物の赤い溶岩や地表をおおう氷の部分などが鮮明に映し出されています。
イオの溶岩温度は地球の溶岩より熱く、1,700度に達するという研究もあります。木星の巨大な重力の影響を受け、イオの内部にきしみが生じ、その摩擦熱によって火山活動が活発なのではないかと考えられています。
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