イオンチャネル型グルタミン酸受容体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 05:21 UTC 版)
「リガンド依存性イオンチャネル」の記事における「イオンチャネル型グルタミン酸受容体」の解説
イオンチャネル型グルタミン酸受容体(英語版)は、神経伝達物質であるグルタミン酸に結合する。それらは、細胞外アミノ末端ドメイン (ATD、四量体の組み立てに関与)、細胞外リガンド結合ドメイン(LBD)、膜貫通ドメイン(TMD)で構成されるサブユニットごとに四量体を形成する。各サブユニットの膜貫通ドメインは、3つの膜貫通ヘリックスと、リエントラントループを持つ半膜ヘリックス(half membrane helix)を含む。タンパク質の構造は、N末端のATDから始まり、続いてLBDの前半がTMDのヘリックス1,2,3によって中断され、その後、LBDの後半に続き、次にC末端のTMDのヘリックス4で終わる。これは、TMDと細胞外ドメインの間に3つのリンクがあることを意味している。四量体の各サブユニットは、クラムシェルのような形状を形成する2つのLBDセクションによって形成されたグルタミン酸の結合部位を持っている。イオンチャネルを開くためには、四量体のこれらのサイトのうちの2つだけが占有される必要がある。細孔は、反転カリウムチャネル(inverted potassium channel)に似た形で、主にハーフヘリックス 2(half helix 2)によって形成される。 TypeClassIUPHAR-recommended protein name GenePrevious namesAMPA GluA GluA1GluA2GluA3GluA4 GRIA1GRIA2GRIA3GRIA4 GLUA1, GluR1, GluRA, GluR-A, GluR-K1, HBGR1GLUA2, GluR2, GluRB, GluR-B, GluR-K2, HBGR2GLUA3, GluR3, GluRC, GluR-C, GluR-K3GLUA4, GluR4, GluRD, GluR-D Kainate GluK GluK1GluK2GluK3GluK4GluK5 GRIK1GRIK2GRIK3GRIK4GRIK5 GLUK5, GluR5, GluR-5, EAA3GLUK6, GluR6, GluR-6, EAA4GLUK7, GluR7, GluR-7, EAA5GLUK1, KA1, KA-1, EAA1GLUK2, KA2, KA-2, EAA2 NMDA GluN GluN1NRL1ANRL1B GRIN1GRINL1AGRINL1B GLUN1, NMDA-R1, NR1, GluRξ1 GluN2AGluN2BGluN2CGluN2D GRIN2AGRIN2BGRIN2CGRIN2D GLUN2A, NMDA-R2A, NR2A, GluRε1GLUN2B, NMDA-R2B, NR2B, hNR3, GluRε2GLUN2C, NMDA-R2C, NR2C, GluRε3GLUN2D, NMDA-R2D, NR2D, GluRε4 GluN3AGluN3B GRIN3AGRIN3B GLUN3A, NMDA-R3A, NMDAR-L, chi-1 GLU3B, NMDA-R3B ‘Orphan’ (GluD) GluD1GluD2 GRID1GRID2 GluRδ1GluRδ2
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