アーロン・スワーツによる不正アクセス事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/11 17:00 UTC 版)
「JSTOR」の記事における「アーロン・スワーツによる不正アクセス事件」の解説
詳細は「アーロン・スワーツ」を参照 2010年から2011年にかけて、アメリカ合衆国のプログラマ・インターネット活動家であったアーロン・スワーツが、マサチューセッツ工科大学 (MIT) のデータネットワークを利用し、JSTORから大量の学術雑誌の記事ファイルをダウンロードしていたことが発覚した。スワーツはハーバード大学の研究員であったため、JSTORのアクセス権を有していたが、MITのオープンキャンパスを訪れて、自身のコンピューターをMITのネットワークスイッチに接続してダウンロードスクリプトを実行し、大量のファイルを短時間でダウンロードしたとされている。これを受けて連邦検事は、情報窃盗の疑いで操作を進め、2011年1月6日、スワーツはハーバード大学のキャンパス近くで逮捕された。 スワーツは同年7月に連邦検事によって起訴され、通信詐欺2件とコンピューター詐欺と濫用防止法の違反11件について罪を問われたがスワーツは全ての訴えに対して無罪を主張し、10万ドルの保釈金を払って釈放された。 JSTORは、彼の逮捕後に、スワーツのアクセスは権限の無い仕方で行われた「著しい誤用」だが、彼に対して民事訴訟をするつもりはない」という声明を出した。JSTOR側は、スワーツが服役しないための司法取引に応じる考えを示していたが、MIT側はそれに応じなかった。そのためスワーツが服役する可能性が高まっていたが、2013年1月11日、集合住宅でスワーツが自殺しているのを恋人が見つけた。遺書は発見されなかった。 JSTORはスワーツの死後すぐに、無料登録で閲覧できる記事を「450万件以上の記事」に拡大すると発表した。
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