アージェント (バンド)とは? わかりやすく解説

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アージェント (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 23:59 UTC 版)

アージェント
Argent
出身地 イングランド
ジャンル プログレッシブ・ロックハードロック
活動期間 1969年 - 1976年
2010年
共同作業者 ザ・ゾンビーズ、ザ・ルーレッツ、クリス・ホワイト、キンクス
メンバー ロッド・アージェント
ボブ・ヘンリット
ジム・ロッドフォード
ラス・バラード
旧メンバー ジョン・ヴァリティ
ジョン・グリマルディ

アージェント (Argent) は、イギリスロックバンドで、1969年に、キーボーディストで元ゾンビーズのロッド・アージェントによって結成された。

経歴

アージェントの最初の3つのデモは、1968年秋に、ベースのマック・マクロードによってレコーディングされた。しかし、彼はグループのメンバーになるつもりはなかった[1]

バンドのオリジナルメンバーは、ロッド・アージェントと、ベーシストのジム・ロッドフォード(ロッド・アージェントの従兄弟で元マイク・コットン・サウンド)、ドラマーのボブ・ヘンリット、ギタリストキーボーディストラス・バラード(元ザ・ルーレッツ、ユニット4+2)で、リード・ボーカルはバラード、ロッドフォード、アージェントがそれぞれ務めている。

ロッド・アージェント、クリス・ホワイト(元ゾンビーズのベーシスト、プロデューサー、作曲)及びラス・バラードがバンドの作曲を行った。

1974年にバラードが脱退し、ギタリスト/ボーカリストのジョン・ヴァリティとギタリストのジョン・グリマルディが彼の後任となった。また、彼は2枚のアルバムのプロデュースし、集中してレコーディング活動を続け、映像をリリースすることはなかった(クリップはジョン・ヴァリティのウェブサイトで観覧可能である)。1976年後半の活動休止は、完全に説明されることはなかったが、バンド・メンバーの1人の健康が損なわれたことに影響している可能性がある。ロッドフォード、ヘンリット及びヴァリティは「フェニックス」の名のもとで少しの間活動した後、分かれた道を進むことになり、ロッドフォードとヘンリットはキンクスのメンバーとなった。この間、ロッド・アージェントはアンドルー・ロイド・ウェバーと仕事を行い、2枚のソロ・アルバムをプロデュースした。また、彼はロンドンのウェストエンドに、キーボード・ショップをオープンさせた。

2010年7月25日、ロンドンのビクトリア・パークで行われたハイ・ヴォルテージ・フェスティバルにて、オリジナルのアージェントの顔ぶれが集い、再結成した。また、2010年12月に、フローム、サウサンプトン、ウルヴァーハンプトン、ロンドンのレミントン・スパで演奏する5日間のコンサートツアーを行った。

楽曲

アージェント最大のヒットは、アルバム『オール・トゥゲザー・ナウ』に収録された、ロッド・アージェントとクリス・ホワイトの「ホールド・ユア・ヘッド・アップ」であり、大きく編集が加えられたシングル・バージョンは、アメリカで5位に達した。これはミリオンセラーとなり、ゴールドディスクを獲得した[2]

アージェントのサウンドは、ロックポップのミックスであったが、アルバム『連鎖』に収録されているインストゥルメンタル、「コホーテク彗星の到来」のようなプログレッシブ・ロックの領域にも入った曲が多数ある。『ライブ』発表後、バラードがバンドを離脱した際、彼らはエピック最後のアルバム『サーカス幻想』を発表してこれまで以上のプログレッシブ/フュージョンを見せ、1975年末のアルバム『カウンターポインツ』で新しいレコードレーベルユナイテッド・アーティスツ)に契約した。2005年までに、コンピレーションを含む全てのアルバム(『カウンターポインツ』を除く)は、CDとして再リリースされた。

影響

「ホールド・ユア・ヘッド・アップ」は、1987年にバンド、20/Twentyによってカバーされ、ルフージュ・レコードのクリスチャン・レーベルでレコーディングされた。また、アージェントは、ラス・バラード作曲の「ゴッド・ゲイヴ・ロックンロール・トゥ・ユー」のオリジナル・バージョンをレコーディングしているが、これは1991年にキッスによって、「ゴッド・ゲイヴ・ロックンロール・トゥ・ユーII」という名でカバーされ、映画『ビルとテッドの地獄旅行』のエンディングで使用された。さらに、この曲は、当時のクリスチャン・ロックの賛歌となり、クリスチャン・ロック・バンドのペトラによって1977年(アルバム『Come and Join Us』収録)と1984年(アルバム『Beat the System』収録)に2回カバーされた。

バラードの作品のいくつかは、レインボーキッス、ペトラ、ハロー、カルロス・サンタナ及びブラジルのメタルバンドOficina G3を含む他のアーティストによってカバーされた際に、ヒットしている。

アージェントのファースト・アルバムに収録されているラス・バラードの曲「ライアー」は、スリー・ドッグ・ナイトがヒットさせた。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

アルバム 原題 レーベル US UK
1970 アージェント Argent エピック - -
1971 リング・オブ・ハンズ Ring of Hands - -
1972 オール・トゥゲザー・ナウ All Together Now 23 13
1973 イン・ディープ In Deep 90 49
1974 連鎖 Nexus 149 -
1975 サーカス幻想 Circus 171 -
カウンターポインツ Counterpoints RCA - -
1999 ホールド・ユア・ヘッド・アップ HOLD YOUR HEAD UP Sony Music Special Products - -

ライブ・アルバム

アルバム 原題 US UK
1974 ライブ Encore: Live in Concert 151 -
1997 The BBC Sessions - -
2010 ハイ・ヴォルテージ2010 High Voltage Festival - -

コンピレーション・アルバム

  • 『グレーテスト・ヒッツ』 - The Best of Argent - An Anthology (エピック、1976年)
  • Hold Your Head Up (1978年)
  • Music from the Spheres (1991年)
  • Greatest: The Singles Collection (2008年)
  • Argent: Original Album Classics (2009年)

シングル

US Hot 100 UK Singles アルバム
1970 ライアー - "Liar" - - アージェント
スクールガール - "Schoolgirl" - -
1971 スウィート・メアリー - "Sweet Mary" - - リング・オブ・ハンズ
セレブレイション - "Celebration" - -
1972 ホールド・ユア・ヘッド・アップ - "Hold Your Head Up" 5 5 オール・トゥゲザー・ナウ
トラジティ(悲劇) - "Tragedy" - 34
1973 ゴッド・ゲイヴ・ロックンロール・トゥ・ユー - "God Gave Rock and Roll to You" - 18 イン・ディープ
イッツ・オンリー・マネー・パートII - "It's Only Money, Part 2" - -
1974 人間 - "Man for All Reasons" - - 連鎖
電撃の嵐 - "Thunder & Lightning" - -
二人のシーズン - "Time of the Season" - - ライブ
1975 おいらは道化師 - "The Jester" - - 幻想サーカス

出典

  1. ^ Microsoft Word - MacMacleod5.doc” (PDF). 2012年5月1日閲覧。
  2. ^ Murrells, Joseph (1978). The Book of Golden Discs (2nd ed.). London: Barrie and Jenkins Ltd. p. 308. ISBN 0-214-20512-6 



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