アンネの日記_(1959年の映画)とは? わかりやすく解説

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アンネの日記 (1959年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/21 04:04 UTC 版)

アンネの日記
The Diary of Anne Frank
監督 ジョージ・スティーヴンス
脚本 フランセス・グッドリッチ
アルバート・ハケット
原作The Diary of Anne Frank』(1955年、戯曲、フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット)
アンネの日記』(1947年、アンネ・フランク
製作 ジョージ・スティーヴンス
出演者 ミリー・パーキンス
音楽 アルフレッド・ニューマン
撮影 ウィリアム・C・メラー
編集 デヴィッド・ブレサートン
ロバート・スミス
ウィリアム・メース
配給 20世紀フォックス
公開 1959年3月18日
1959年9月8日
上映時間 150分(179分)
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語ドイツ語
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アンネの日記』(アンネのにっき、The Diary of Anne Frank)は、ジョージ・スティーヴンス監督・製作による1959年のアメリカ合衆国の白黒映画である。

概要

1947年に出版されたアンネ・フランクの著書『アンネの日記』は、1952年に英訳された。これをフランセス・グッドリッチとアルバート・ハケットは戯曲化し、1955年10月に『The Diary of Anne Frank』がブロードウェイで公演された。アンネ役はスーザン・ストラスバーグであった。舞台はトニー賞の演劇作品賞を受賞し、ピューリッツァー賞の戯曲部門も受賞した。本作品はこの舞台を元にして作られ、脚本もグッドリッチとハケットが担当した。

1958年3月5日から8月11日にかけて、アムステルダムで主要な撮影が行われた。追加の撮影は同年11月に行われた。

隠れ家の住人は実際の人々が全員登場するが、人々を支えた男性のクラーレルとコープハイスは、クラーレル、女性のミープとエリーは、ミープにそれぞれまとめられている。

第12回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門で上映された。第32回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされた。

ストーリー

話は戦後の1945年にオットー・フランクが隠れ家に戻るところから始まる。かつての支援者のクラーレルとミープがフランクに声をかけ、アンネが残した日記を手渡す。フランクは「1942年・・」から始まる日記を読みはるか昔のようだと回想を始める。

1942年、ナチスドイツのユダヤ人迫害から逃れるため、フランク一家は友人のファン・ダーンと共に自身の会社の後ろの家に身を隠す。隠れ家への入り口は本棚でカモフラージュをされた。フランク一家はアンネ・フランク、父のオットー・フランク、母のエディス・フランク、姉のマルゴット・フランクの4人。ファン・ダーン一家は、ファン・ダーン氏、ファン・ダーン夫人、息子のペーターの3人に猫のムーシー。のちに歯医者のデュッセル氏が加わる。

階下の社員に足音が聞こえないよう昼間は静かにすごし、社員が帰宅してから安堵の息をもらす、そんな隠れ家生活は2年に及んだ。人々は反目をしたり支え合ったりして生活をしていた。何かあったときは父のオットー・フランクが人々をまとめ、隠れ家生活を続ける。

会社に泥棒が入ったり、猫のムーシーの鳴き声に肝を冷やしたり、アンネの悪夢で悲鳴をあげたりと何度も危機が訪れる。

そんな中、アンネとペーターの間に恋愛感情が生まれ、二人は屋根裏部屋で語り合うようになる。戦争の終結やユダヤ人迫害に悲観的なペーターをアンネはいつも励まし続けた。

しかしユダヤ人迫害はやむことなく、隠れ家にいる人々への悲劇も足早に迫ってきていた。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
NETテレビ旧版 NETテレビ新版
アンネ・フランク ミリー・パーキンス 二木てるみ
オットー・フランク ジョセフ・シルドクラウト 早野寿郎 鈴木瑞穂
ファン・ダーン夫人 シェリー・ウィンタース 富永美沙子 中西妙子
ペーター・ファン・ダーン リチャード・ベイマー 仲村秀生 亀谷雅彦
エディス・フランク グスティ・ユーベル 寺島信子
ファン・ダーン氏 ルー・ジャコビ 富田耕生
マルゴット・フランク ダイアン・ベイカー 信沢三恵子
アルベルト・デュッセル エド・ウィン
クラーレル ダグラス・スペンサー 小林清志
ミープ ドディ・ヒース
不明
その他
木村幌
芝田清子
梶哲也
納谷六朗
作間功
国坂伸
半田晶子
演出 小林守夫
翻訳 山田小枝子
効果
調整
制作 東北新社
解説
初回放送 1969年11月30日
日曜洋画劇場
1972年6月25日
日曜洋画劇場』 ※DVD・BD収録(約94分)

受賞とノミネート

部門 候補 結果
アカデミー賞[1] 作品賞 ジョージ・スティーヴンス ノミネート
助演男優賞 エド・ウィン
助演女優賞 シェリー・ウィンタース 受賞
監督賞 ジョージ・スティーヴンス ノミネート
撮影賞(白黒) ウィリアム・C・メラー 受賞
作曲賞 アルフレッド・ニューマン ノミネート
美術賞(白黒) ライル・R・ウィーラー、ジョージ・W・デイヴィス、ウォルター・M・スコット、スチュアート・A・レイス 受賞
衣裳デザイン賞(白黒) チャールズ・ルメイアー、メリー・ウィルズ ノミネート
カンヌ国際映画祭[2] パルム・ドール ジョージ・スティーヴンス ノミネート

関連項目

参考文献

外部リンク


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