アンティオキアのイグナティオスの証言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 05:00 UTC 版)
「仮現説」の記事における「アンティオキアのイグナティオスの証言」の解説
シリアのアンティオキアのイグナティオス(35年頃-110年)は使徒ヨハネの弟子であり、キリスト教の最初期に位置する。イグナティオスは、各教会への手紙で「(イエスが)霊においても、肉においても、受難し、復活した」という表現を用いており、わけても『スミルナのキリスト者への手紙』2:1では以下のように述べる。 なぜなら、これらすべての苦難を、彼は私たちが救われるよう、私達のために受けられたのです。そして彼は真実に受難したのです。ちょうど真実に甦ったのと同じように。ある不信者共が、彼の受難はみせかけだけだというのは違います。 — 『スミルナのキリスト者への手紙』2:1 続いて第6章に至るまでイエスの肉体性を何度も強調し、7:1では、この不信者どもが聖餐で拝領するのは、父なる神が甦らせたイエス・キリストの肉であることを信じないと断じている。
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