アルベルティ『絵画論』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 20:54 UTC 版)
しかし一般に西洋絵画において「歴史画」というとき、主題と様式の双方において古典古代の伝統を取り込むべく、ルネサンス期以降に理論の体系化がすすめられた絵画のことを指す。しばしば参照されるのはイタリアの画家・建築家アルベルティが著した『絵画論 De Pictura』(1433)で、彼はこの中で "istoria(物語・歴史)"を画題として扱うことは画家にとって最高の目標だと記した。ここで意識されているのは、ギリシア・ローマの彫像や衣装・風景、伝説や神話と歴史的事件、それを描写した詩文や戯曲などの古典的著作である。歴史画に最高の価値を置く絵画観は十六世紀のイタリアにおいてさらに発展し、十七世紀のフランスまで引き継がれる。
※この「アルベルティ『絵画論』」の解説は、「歴史画」の解説の一部です。
「アルベルティ『絵画論』」を含む「歴史画」の記事については、「歴史画」の概要を参照ください。
- アルベルティ『絵画論』のページへのリンク