アリ集め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 02:11 UTC 版)
アカヤマアリは長野県の戸隠・飯縄高原のカラマツ林に生息するものが収集された。8月末に地元の農家の人々が採集用の目の細かい網と、取ったアリを入れるための水の入った石油缶を用意して出かけた。 このアリは林内の地上に高さ20cmから1mにもなる円錐形 の蟻塚を作っている。蟻塚周辺には多数のアリが出歩いており、また攻撃的なアリで近づくものにはすぐに噛みついてくる。そのため、網を蟻塚にかぶせると多数のアリがその網に噛みついてくるので、収集は簡単であった。それを石油缶の中にはたき落とすことでアリを回収した。 一日で二百匁程度は簡単に採集でき、百匁あたり四百円程度で買い取られた。そのため、一家総出で三日間働いて、一万円稼いだという話も残っている。現地には集荷場も作られ、乾燥させたものが長野市内を経由して東京の工場に運ばれた。地元では、思わぬ現金収入として喜ばれ、嫁入り支度をこれで整えたなどといった話も伝えられている。また、このために戸隠や飯綱高原では一時ヤマアカアリが減少したとも言われる。
※この「アリ集め」の解説は、「チョコアンリ」の解説の一部です。
「アリ集め」を含む「チョコアンリ」の記事については、「チョコアンリ」の概要を参照ください。
- アリ集めのページへのリンク