アリーとアーイシャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 13:52 UTC 版)
「アリー・イブン・アビー・ターリブ」の記事における「アリーとアーイシャ」の解説
アリーとムハンマドの妻アーイシャは、あまりそりが合わなかったことが伝えられている。 アリーは、アーイシャが砂漠ではぐれ、ムスリム男性に助けられ合流した時、アーイシャとその男性が砂漠で性交渉を行ったのではないかと非難する中心的人物の一人であった。最終的にはクルアーンの啓示により、アーイシャの無罪が確定したが(社会的に無罪が認められた)、この事件はアリーとアーイシャとの間に亀裂を残した。 アリーはアーイシャに対して激しい憎悪を公然と表していたことで知られる。駱駝の戦いの後アーイシャ側についたバスラ市民に対して『お前たちはその女(アーイシャ)の兵隊、四足獣(アーイシャ)の家来だった。そいつが唸るとお前たちはそれに応え、そいつが傷つくとお前たちは逃げたのだ。』 といい、アーイシャ自身にも『なんとかという女(アーイシャ)はといえば、女特有の思考に捕らわれており、彼女の胸のうちには鍛冶屋の大釜のように悪意が燃え滾っているのだ。』 と言及したエピソードが知られている。 また、アーイシャはアリーと夫ムハンマドが話しているときに、間に割って入りムハンマドを怒らせたという逸話もある。 アーイシャはアリーの名を口にすることも嫌がり、彼の姿を見るのが我慢できないほどだった。 ウスマーンが殺害された後、人びとがアリーをカリフとすることに忠誠を誓ったのを聞き、「アリーがそうなる前に空が地につけばよい」と述べていた。 アーイシャはアリーを悩ませるための努力を惜しむことはなかった。 アリーに対する反乱を引き起こし、その軍団を指揮し、アリーが亡くなった知らせを聞いたときには平伏してアッラーに感謝したのだという。
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