アメリカ合衆国の蒸散ガス排出規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/04 04:02 UTC 版)
「チャコールキャニスター」の記事における「アメリカ合衆国の蒸散ガス排出規制」の解説
蒸散ガス排出規制(英語版)とは、自動車の燃料装置から発生するガソリン蒸気の大気中への排出を規制するためのものである。1971年以降アメリカ合衆国では、燃料装置を完全密閉して直接大気に通気しない構造とするように義務付けられ、チャコールキャニスターをはじめとするELCDが登場した。ELCDはやがて全米で販売される全てのガソリンエンジン車両に装着が義務付けられ、日本から輸出されるオートバイも北米向け車両にはチャコールキャニスターが装着されるようになった。 また2006年以降、アメリカ国内で販売される全ての乗用車には給油口を開けた際にガソリン蒸気が放出されることを抑制する機構である、Onboard Refueling Vapor Recovery (ORVR)の装着も義務づけられている。ORVRは燃料タンクの給油パイプに活性炭フィルターを内蔵したもので、捕集された蒸散ガソリンはチャコールキャニスターと同様に、エンジンが運転中に吸気系に引き込んで燃焼させる。2000年以降からアメリカ合衆国環境保護庁によって装着が勧告され、2006年から未装着車の販売規制が行われた。
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