アメフクラガエルとは? わかりやすく解説

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アメフクラガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 10:05 UTC 版)

アメフクラガエル
南アリンポポ州にて
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
上科 : アカガエル上科 Ranoidea
: フクラガエル科 Brevicipitidae
: フクラガエル属 Breviceps
: アメフクラガエル B. adspersus
学名
Breviceps adspersus
Peters, 1882
和名
アメフクラガエル
英名
common rain frog
bushveld rain frog

アメフクラガエル(英:common rain frogまたはbushveld rain frog)は、フクラガエル科カエルである[2]

分布

アンゴラボツワナモザンビークナミビア南アフリカ共和国スワジランドザンビアジンバブエ

形態

体長4-6cm[3]。体はずんぐりと丸く、顔は平らである。色は茶色で、一列の明るい黄橙色の斑と暗い色の横縞がある。地中に棲むカエルに共通の特長として、短く丸い四肢を持つが、後肢はのような形をしている。メスはオスよりも大きく、そのため交尾の際にオスがメスを掴むことができず、メスは背中から糊のような分泌物を出してオスを繋ぎ留める。

生態

天然の生息域はサバンナや灌木地、草地農地牧草地プランテーション都市的地域[1]

アメフクラガエルは地下に棲息し、地下20インチまで掘ることができる。雨の後の夜に食事と交尾する時にのみ地上に現れる。攻撃されると、膨らんで穴の中にもぐる。交尾中のつがいは地下に戻り、湿った地点に達して最適な場所を見つけると、そこでメスが卵を産む。卵が孵化すると、オタマジャクシにはならず、直接3-6 cm程度の小さなカエルになる[4][5]

集団で越冬する。越冬は木の根元に洞穴を掘ってそこで行う[3]

アメフクラガエルは、アフリカ南東部の温暖な森林や開けた草地に棲息する。陸生種で、雨季にのみ育つ。個体数は安定している[4]

出典

  1. ^ a b IUCN SSC Amphibian Specialist Group (2013). "Breviceps adspersus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2. International Union for Conservation of Nature. 2013年11月30日閲覧
  2. ^ Frost, Darrel R. (2013年). “Names described as 'Breviceps adspersus'”. Amphibian Species of the World: an Online Reference. Version 5.6 (9 January 2013). 2013年11月30日閲覧。
  3. ^ a b 海老沼剛 著『世界の両生類ビジュアル図鑑』誠文堂新光社,2013年, ISBN 978-4-416-61306-1
  4. ^ a b Burnie, David; Wilson, Don E., eds (2005-09-19). “Amphibians”. Animal: The Definitive Visual Guide to the World's Wildlife. New York, New York: Dorling Kindersley, Smithsonian Institution. pp. 456. ISBN 0-7566-1634-4 
  5. ^ Narrow-Mouthed Frogs: Microhylidae - Behavior And Reproduction” (英語). animals.jrank.org. 2017年8月1日閲覧。



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