アノーカ郡 (ミネソタ州)とは? わかりやすく解説

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アノーカ郡 (ミネソタ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 09:23 UTC 版)

ミネソタ州アノーカ郡
アノーカ市にあるアノーカ郡庁舎
郡のミネソタ州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1857年5月23日
郡名の由来 アノーカ市
郡庁所在地 アノーカ
最大の都市 ブレイン
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

1,156 km2 (446.26 mi2)
1,097 km2 (423.61 mi2)
59 km2 (22.65 mi2), 5.08%
人口
 - (2020年)
 - 密度

367,883人
標準時 中部: UTC-6/-5
ウェブサイト www.co.anoka.mn.us

アノーカ郡: Anoka County [əˈnkə] ə-NOH-kə)は、アメリカ合衆国ミネソタ州である。人口は36万7883人(2020年)[1]郡庁所在地はアノーカであり、同郡で人口最大の都市はブレインである。ミネアポリス・セントポール都市圏に含まれる。

郡名はアノーカ市から採られ、「アノーカ」という言葉はダコタ族インディアンの「両側」を意味する "anokatanhan" から派生した。これはラム川の両岸にあることを指している[2]

ラム川が郡内を二分しており、ヨーロッパ人による開拓初期に多くの開拓地ができた。ムデワカントン・ダコタ族の精神的な拠り所であるミルラクス湖への経路だった。この川は、ルイス・ヘネピン神父がこの地域を最初に探検したときに、インディアンによって囚われの身になって移動した[3]。アノーカとセンタービルの町でフランス人フランス系カナダ人の社会が大きくなり、この地域は毛皮交易と製材業の中心になった[4]。アノーカ郡は1857年に組織化され、その南側郡境はミネアポリス市と接し、州間高速道路35号線西の建設後は郊外地域になった。コロンビアハイツ市にあるハイツ劇場、ブレイン市にあるノースタウンモールやナショナル・スポーツセンターなどツインシティーズから訪れる人の多い場所が郡内にある。

歴史

アノーカ郡は1857年5月23日、ミネソタ準州議会の法によって組織化された。これはミネソタが州に昇格する前年のことだった。ラムゼー郡ベントン郡の一部を合わせて郡域となった。それ以前はラム川が2郡の境界になっていた。当時の領域は現在とほぼ同じだが、ミシシッピ川に沿った南東部と南部の小部分のみが例外である。そこはラムゼー郡に付加され、郡区の3分の1になった。その後、1869年11月2日の憲法修正によってアノーカ郡に戻された。そこは後の1879年にフリドリー市になった。

現在のアノーカ郡となった地域を最初に探検した白人はフランシスコ会修道士のルイス・ヘネピンと他に2人の者達だった。その後時が経って、毛皮交易業者が現在のラムゼー郡に入るようになった。彼らはラム川沿いに入植し、その後に多くの人々を惹きつけるようになった。その後に現在アノーカ市となった町が造られた。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は446.26平方マイル (1,155.8 km2)であり、このうち陸地423.61平方マイル (1,097.1 km2)、水域は22.65平方マイル (58.7 km2)で水域率は5.08%である[5]

主要高規格道路

  • アメリカ国道169号線
  • ミネソタ州道47号線
  • ミネソタ州道65号線
  • ミネソタ州道242号線
  • ミネソタ州道610号線

隣接する郡

国立保護地域

  • ミシシッピ国立河川レクリエーション地域(部分)

人口動態

人口推移
人口
1860 2,106
1870 3,940 87.1%
1880 7,108 80.4%
1890 9,884 39.1%
1900 11,313 14.5%
1910 12,493 10.4%
1920 15,626 25.1%
1930 18,415 17.8%
1940 22,443 21.9%
1950 35,579 58.5%
1960 85,916 141.5%
1970 154,712 80.1%
1980 195,998 26.7%
1990 243,641 24.3%
2000 298,084 22.3%
2010 330,844 11.0%
2020 367,883 11.2%
U.S. Decennial Census
2000人口ピラミッド[6]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 298,084人
  • 世帯数: 106,428 世帯
  • 家族数: 79,395 家族
  • 人口密度: 272人/km2(704人/mi2
  • 住居数: 108,091軒
  • 住居密度: 99軒/km2(255軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • ドイツ系:30.2%
  • ノルウェー系:14.3%
  • スウェーデン系:9.0%
  • アイルランド系:7.3%
  • ポーランド系:5.9%

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 28.9%
  • 18-24歳: 8.3%
  • 25-44歳: 34.1%
  • 45-64歳: 21.6%
  • 65歳以上: 7.1%
  • 年齢の中央値: 34歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 101.1
    • 18歳以上: 99.3

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 39.9%
  • 結婚・同居している夫婦: 60.7%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.8%
  • 非家族世帯: 25.4%
  • 単身世帯: 19.3%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 5.3%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.77人
    • 家族: 3.19人

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 57,754米ドル
    • 家族: 64,261米ドル
    • 性別
      • 男性: 41,527米ドル
      • 女性: 30,534米ドル
  • 人口1人あたり収入: 23,297米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 4.2%
    • 対家族数: 2.9%
    • 18歳未満: 4.9%
    • 65歳以上: 4.5%
大統領選挙の結果 2000年-2008年
民主党 共和党
2008年 47.73% 86,976 50.13% 91,357
2004年 46.09% 80,226 52.77% 91,853
2000年 46.70% 68,008 47.56% 69,256

都市と町

  • フリドリー
  • ハムレイク
  • ヒルトップ
  • レキシントン
  • ライノレイクス
  • ナウゼン
  • オークグローブ
  • ラムゼー
  • セントフランシス
  • スプリングレイクパーク

地形と植生

湖と川

  • ジョージ湖
  • ラム川
  • ミシシッピ川
  • クルックト湖
  • ハム湖
  • ラウンド湖
  • ワイアグラス湿地
  • スミス湖
  • マッキャン湖
  • ムーア湖
  • シーダー湖

ブルックとクリーク

  • シーダー・クリーク
  • クーン・クリーク
  • クルックト・ブルック
  • フォード・ブルック
  • ハードウッド・クリーク
  • マホニー・ブルック
  • ライス・クリーク
  • サンド・クリーク
  • シーライ・ブルック
  • トロット・ブルック

気候と気象

アノーカ
雨温図説明
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
 
 
1
 
23
5
 
 
0.9
 
29
10
 
 
1.8
 
41
22
 
 
3
 
58
35
 
 
3.7
 
70
46
 
 
4.4
 
77
56
 
 
4.5
 
81
61
 
 
4.4
 
78
59
 
 
3.9
 
70
50
 
 
2.8
 
57
38
 
 
2
 
40
25
 
 
1.2
 
26
10
気温(°F
総降水量(in)
出典:The Weather Channel[7]
メートル換算
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
 
 
24
 
-5
-15
 
 
22
 
-2
-12
 
 
46
 
5
-6
 
 
76
 
14
2
 
 
94
 
21
8
 
 
111
 
25
13
 
 
113
 
27
16
 
 
110
 
26
15
 
 
100
 
21
10
 
 
71
 
14
3
 
 
50
 
4
-4
 
 
31
 
-3
-12
気温(°C
総降水量(mm)

近年、アノーカ市の平均気温は1月に最低の5°F (-15 ℃)、7月に最高の81°F (27 ℃) を記録したが、過去最低は1977年1月の-40°F (-40 ℃)、過去最高は1988年7月の103°F (39 ℃) である。月間平均降水量は12月の0.87インチ (22 mm) から8月の4.45インチ (113 mm) まで変化する[7]

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年9月28日閲覧。
  2. ^ Stephen Return Riggs, A Dakota-English Dictionary (editor, James Owen Dorsey). Government Printing Office, 1892, page 37.
  3. ^ Anoka County Early Years”. Anoka County Historical Society. 2008年10月22日閲覧。
  4. ^ June D. Holmquist (1981). They Chose Minnesota. Minnesota Historical Society Press. p. 40. ISBN 0-87351-231-6, 9780873512312. https://books.google.co.jp/books?id=QWBhzg7AQPwC&pg=PA37&lpg=PA37&dq=minnesota+french+communities+anoka+county&ct=result&redir_esc=y&hl=ja#PPA40,M1 
  5. ^ Census 2000 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年2月13日閲覧。
  6. ^ Based on 2000 United States Census data
  7. ^ a b Monthly Averages for Anoka, Minnesota”. The Weather Channel. 2011年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月13日閲覧。

外部リンク

座標: 北緯45度16分 西経93度14分 / 北緯45.27度 西経93.24度 / 45.27; -93.24




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