アナウンスメント効果
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アナウンスメント効果(アナウンスメントこうか、英: announcement effect)とは、選挙の事前予測が投票行動に与える影響のこと。「有利」だと予測された候補者が、そのために勝ち馬志向の有権者の票をさらに獲得して「なだれ現象」的に集票する効果(バンドワゴン効果と言う[1])と、逆に「苦戦」を予測された候補者が、そのために有権者の危機感や同情を呼び、票を掘り起こす効果(アンダードッグ効果という[2])の両面がある[3]。
脚注
参考文献
- 宮島喬 編『社会学』岩波書店〈岩波小辞典〉、2003年10月。ISBN 4000802151。
関連項目
外部リンク
- 『アナウンスメント効果』 - コトバンク
アナウンス効果
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戦略投票を行うには、選挙結果の予測を得なくてはならない。マスコミ各社の世論調査結果は、大抵の有権者にとって予測を得る絶対的な手がかりであり、これを基にして戦略投票が行われる。すると、報道内容がその選挙制度のナッシュ均衡の一つを表現している場合は、予言の自己実現が成り立ち、世論調査をマスコミが操作したか否かに関らず、報道された結果が実現する。このように風聞・報道内容が結果を左右する現象はアナウンス効果と呼ばれ、バンドワゴン効果とアンダードッグ効果(いわゆる「判官びいき」)の相乗からなるともいわれる。 予言の自己実現効果がない=ナッシュ均衡から外れた報道内容なら、アナウンス効果は起きない。結果を報道内容に近づける効果を持たないため、報道内容を操作すると結果と異なってしまい、予測を得る手がかりとしての信用を失うからである。逆に予言の自己実現効果がある報道内容なら、報道内容を操作しても結果と同じになるため、予測を得る手がかりとしての信用を高める。
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