アカイアのアンティゴノスへの接近
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 16:25 UTC 版)
「クレオメネス戦争」の記事における「アカイアのアンティゴノスへの接近」の解説
紀元前226年、マンティネアはクレオメネスにアカイアの守備隊を追い払うよう要請し、クレオメネスはこれに応じた。彼は夜陰に乗じてアカイアの守備隊を追い払い、さらにテゲアに向い、それからアルカディアを通り、敵を求めてアカイアの領地ファライへと向かった。アカイア軍はそれに応じて出撃したが、デュメでクレオメネスに大敗を喫した。その後彼はランゴンのアカイアの守備隊を追い出し、エリスに返還した。この戦いの後、アラトスはストラテゴスの地位に就くのを拒否した。 そしてクレオメネスは捕虜や占領地を返す代わりにアカイア同盟の主導権を渡す条件で講和を持ちかけ、アカイア人もそれに応じた。彼らはアルゴスの南のレルナに会議のためにクレオメネスを招いたが、クレオメネスは強行軍をして水を飲みすぎたため、吐血し、声も出せなくなったため、会議は取りやめになり、彼はスパルタに戻った。一方、アラトスは33年にも及ぶ自分の地位と名誉が若造に横取りされそうになっているのに嫉妬し、かつての仇敵アンティゴノス3世をペロポネソスに招き、その力を借りてクレオメネスを倒そうとした。アラトスは救援の代わりにアクロコリントスの支配権をアンティゴノスに譲ると約束した。そして、アラトスはクレオメネスに無礼な行いをし、クレオメネスは今一度アカイア人に宣戦した。
※この「アカイアのアンティゴノスへの接近」の解説は、「クレオメネス戦争」の解説の一部です。
「アカイアのアンティゴノスへの接近」を含む「クレオメネス戦争」の記事については、「クレオメネス戦争」の概要を参照ください。
- アカイアのアンティゴノスへの接近のページへのリンク