アオイドスたちと、『イーリアス』『オデュッセイア』の創造
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「アオイドス」の記事における「アオイドスたちと、『イーリアス』『オデュッセイア』の創造」の解説
口承の比較研究により、『イーリアス』と『オデュッセイア』(およびヘーシオドスの作品)は口承叙事詩の伝統から生まれたものであると示された。口頭による物語の伝統では、正確なテクストの伝達ということはありえない。物語は世代から世代へと、吟遊詩人たちによって伝えられるのであり、吟遊詩人たちは膨大な詩行を記憶する補助として決まり文句を利用した。これらの詩人が初期のギリシアの口承叙事詩の伝統の運び手であったが、彼らについてはほとんど知られていない。筆記が行われたのがいつであったにせよ(紀元前750-600年頃と見る見解が一番多い)、同時代でそれを知っていたかもしれない詩人や作家たちはこのことに気付かなかったし、件の詩人(たち)の名前を記録することもなかった。古典ギリシアの情報源によれば、ホメーロスは2つの叙事詩が書き留められた時よりずっと前の時代の人物であった。
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