アウトビアンキ・Y10とは? わかりやすく解説

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アウトビアンキ・Y10

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 02:34 UTC 版)

アウトビアンキ・Y10
概要
販売期間 1985年 - 1994年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドア ハッチバック
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 直4 SOHC
サスペンション
前輪:独立/マクファーソンストラット/コイル
後輪:固定/Ωアーム/3点支持アクスル/コイル
車両寸法
ホイールベース 2,159mm
全長 3,392mm
全幅 1,507mm
全高 1,420mm
系譜
先代 アウトビアンキ・A112
後継 ランチア・イプシロン
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アウトビアンキ・Y10とは、イタリアアウトビアンキがかつて発売していたハッチバック車。

概要

1985年A112の後継車として発売されたが、すでにアウトビアンキの商標はフィアットグループの所有だったため、イタリア・フランス日本以外では「ランチア・Y10」として、同じフィアットグループのランチアから販売された。日本でアウトビアンキブランドで販売されたのは、一部のマニアにA112アバルトが人気で、そのイメージを活用するためである。

搭載されたエンジンは、発売当初はファイアエンジン(999cc直4SOHC)、1,049cc直4SOHC、1,049cc直4SOHC+インタークーラーターボ(当時のヨーロッパでは最小のターボだった)というラインナップで、後のマイナーチェンジでは、フューエルインジェクションが採用されたモデルも登場した。特にファイアエンジンは後にパンダウーノに搭載される新技術で、後輪のΩアーム式サスペンションとともに、パンダやウーノに先駆けて採用された。

日本においては、当時フィアット輸入代理店であったジヤクスが販売を開始、ファイア・ファイアLX・ツーリング・ターボ・アバルトターボ・4WDの6車種を販売、最後にはツーリングベースのネロスペチアーレという黒一色の日本仕様も発売された。その後、ランチアの正規輸入元になったオートザムがY10を引き継ぎ、フェーズIIバージョンである1.3GTie.の1車種が販売されたが販売台数が伸びず、他車種を導入するには至らず、正規輸入が途絶えてしまった。

インテリアは「小さな高級車」と呼ぶに相応しく、上級グレードにはパワーウィンドウ・集中ロック・エアコンなども搭載し、ダッシュボードやドアトリムにはアルカンターラ素材が用いられている。

バリエーションも豊富で、4WDモデルやCVT搭載モデルのほかに、フィラやミッソーニなどのアパレルブランドの限定車が存在する。

乗車定員は5人。

歴史

  • 1985年 - ジュネーブショーで発表、同年発売。
  • 1989年 - マイナーチェンジ。シングルポイント・インジェクションを採用したファイアエンジン(1,108cc直4SOHC)と、ターボに代わりマルチポイント・インジェクションを採用した1,300cc直4SOHCがラインナップされた。
  • 1992年 - マイナーチェンジ。内装を大幅に変更。
  • 1994年 - 生産終了。実質的な後継車はランチア・イプシロンとなる。

関連項目

外部リンク

  • [1] - ラウンジY10



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