アア溶岩

デジタル大辞泉

アア‐ようがん【アア溶岩】

読み方：ああようがん

《aa lava》地表に噴出したマグマが冷えて固まったとき、表面がとげとげしくがさついた構造となる溶岩。粘性が高く、変形速度が小さい場合に生成される。鉱滓状(こうさいじょう)溶岩。→パホイホイ溶岩

ウィキペディア

アア溶岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/11/14 05:52 UTC 版)

アア溶岩

アア溶岩（アアようがん、英: aa lava）は、玄武岩質溶岩の表面の形態の一種。 鉱滓状溶岩 （こうさいじょうようがん）ともいう。ハワイ語に由来する地球科学の専門用語である。

概説

粘性の小さい溶岩流が固まる時に表面がスラグ（鉱滓）で覆われたような、ガサガサで刺々しい状態になったものをいう。後に地球科学の用語となった。ハワイのキラウエア火山や、日本の三宅島（伊豆諸島），伊豆大島，三原山などに見ることができる。

「アア (aa)」とは、表面のトゲトゲした状態を表す、ハワイ語の言葉「アアー」(ʻAʻā) に由来し、溶岩が滑らかに流れるパホイホイ溶岩と対比して、地球科学の世界で広く用いられる単語となっている。

参考文献

• 益富壽之助『原色岩石図鑑 全改訂新版』保育社、1987年。ISBN 4-586-30013-2。 

関連項目

• 溶岩
• 溶岩流
• パホイホイ溶岩（アア溶岩に対して表面が滑らかな溶岩のこと）

外部リンク

• 早川由紀夫. “7.3 アア溶岩”. フィールド火山学. 2008年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月5日閲覧。

ウィキペディア小見出し辞書

アア溶岩（英: aa lava）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/04/17 12:26 UTC 版)

「溶岩」の記事における「アア溶岩（英: aa lava）」の解説

三原山や富士山の玄武岩質溶岩で見られる形状。表面がガラガラのクリンカーで覆われていて歩きづらい。語源はハワイの土語に由来する。