めがね橋停留場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/01 07:58 UTC 版)
めがね橋停留場 | |
---|---|
![]()
南寄りから望む(2018年8月)
|
|
めがねばし Meganebashi Bridge |
|
◄36 浜町アーケード (0.4 km)
(0.4 km) 市役所 38►
|
|
所在地 | 長崎県長崎市栄町5番1号先 |
駅番号 | 37 |
所属事業者 | 長崎電気軌道 |
所属路線 | 蛍茶屋支線 |
キロ程 | 0.4 km(西浜町起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
900人/日 -2015年- |
開業年月日 | 1920年(大正9年)12月25日 |
めがね橋停留場(めがねばしていりゅうじょう、めがね橋電停)は、長崎県長崎市栄町にある長崎電気軌道蛍茶屋支線の停留場である。駅番号は37。
2号・4号・5号各系統が停車する。
歴史
当停留場は1920年(大正9年)に開業した[1]。開業は長崎電軌の第3期線築町 - 古町(廃止)間の開通と同日のことである[2][3]。開業時の停留場名は賑橋停留場(にぎわいばしていりゅうじょう)で[2]、「賑橋」は中島川に架かる橋梁の一つ[4]。蛍茶屋支線の軌道も中島川を軌道専用の橋梁(中島川橋梁[5])にて渡河している[6][7]。
停留場名は2018年(平成30年)にめがね橋停留場に改称、乗客の利便性のため沿線の観光地の名称を停留場名とした[8][9]。
年表
- 1920年(大正9年)12月25日:賑橋停留場として開業[2]。
- 1954年(昭和29年)4月30日:公会堂前寄りに移設[2][10]。
- 2000年(平成12年)2月:正覚寺下・石橋方面のホームを拡幅、延長する[11]。
- 2006年(平成18年)3月:蛍茶屋方面のホームを改修[11]。
- 2018年(平成30年)8月1日:めがね橋停留場に改称[8][9]。
- 2023年(令和5年)6月23日:乗用車が停留場の防護壁に衝突する事故[12]。
構造
めがね橋停留場は併用軌道区間にあり、道路上にホームが置かれる[5][6]。ホームは2面あり、2本の線路を挟んで向かい合わせに配置されている(相対式ホーム)[5][6]。軌道の東側に崇福寺・石橋方面行きのホーム、西側に蛍茶屋方面行きのホームがある[5][6]。蛍茶屋方面行きのホームはかつて西浜町寄り、軌道が中島川を蛍茶屋側に越えたところに設けられていた[4]。
利用状況
長崎電軌の調査によると1日の乗降客数は以下の通り。
周辺
眼鏡橋の最寄り停留場で、観光客の利用も多い[1]。周囲にはオフィスビルも建ち並ぶ[1]。
2003年(平成15年)には長崎電軌の賑町変電所が停留場近くに開設された[11]。これは老朽化した出島変電所に代わって新設された変電所で[14]、煉瓦造の教会を模した西洋風の外観をしている[15]。
隣の停留場
- 長崎電気軌道
-
蛍茶屋支線
- 浜町アーケード停留場 (36) - めがね橋停留場 (37) - 市役所停留場 (38)
脚注
- ^ a b c d 田栗 & 宮川 2000, p. 73.
- ^ a b c d 今尾 2009, p. 57.
- ^ 100年史, p. 129.
- ^ a b 田栗 2005, p. 81.
- ^ a b c d 100年史, p. 130.
- ^ a b c d 川島 2013, p. 48.
- ^ 川島 2007, p. 122.
- ^ a b “電停名称変更のお知らせ”. 長崎電気軌道 (2018年3月30日). 2018年4月4日閲覧。
- ^ a b 浅野孝仁 (2018年7月31日). “長崎電気軌道:13カ所停留場、新名称に 35年ぶり、あすから”. 毎日新聞(地方版・長崎) (毎日新聞西部本社): p. 23
- ^ 100年史, p. 128.
- ^ a b c 100年史, p. 121.
- ^ “栄町の「めがね橋」電停で乗用車が路面電車の停留所に衝突する事故が発生”. 号外net長崎 (2023年6月23日). 2024年4月2日閲覧。
- ^ 100年史, p. 125.
- ^ 100年史, p. 110.
- ^ 田栗 2005, p. 147.
参考文献
- 『日本鉄道旅行地図帳』 12 九州沖縄、今尾恵介 監修、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2。
- 川島令三『全国鉄道事情大研究』 九州篇 2、草思社、2007年。 ISBN 978-4-7942-1562-8。
- 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年。 ISBN 978-4-06-295161-6。
- 田栗優一『長崎「電車」が走る街今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。 ISBN 4-533-05987-2。
- 田栗優一、宮川浩一『長崎のチンチン電車』葦書房、2000年。 ISBN 4-7512-0764-4。
- 長崎電気軌道株式会社『長崎電気軌道100年史』2016年。
関連項目
- めがね橋停留場のページへのリンク