【MIRACL】(みらくる)
Mid-InfraRed Advanced Chemical LASER(中赤外線発達型化学レーザー).
1980年代、アメリカが戦略防衛構想(SDI)において研究・開発していたレーザー砲。
当初はアメリカ海軍が艦艇の近接防衛火器として開発をスタートさせたが、SDIによってミサイル防衛が目標となった。
ニューメキシコ州の砂漠に建造された試作機では、フッ化重水素を励起させてメガワット級の赤外線を70秒間連続照射することが可能であり、地上に置かれたタイタンロケットや、飛行する無人機などを破壊する実験がおこなわれていた。
しかし、いかに高出力のレーザーといえど大気中では減衰が激しく、海上から弾道ミサイルを破壊するほどの出力は到底得られず、研究目的のみの運用が続いている。
現在ではこの研究成果を踏まえ、局地防空用のTHELや、航空機搭載型のAL-1などのレーザー砲が開発中である。
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