米国合成燃料公社
【英】: the united states synthetic fuels corporation
略語: SFC
エネルギー安全保障法(The Energy Security Act 1980)に基づき、民間企業への資金援助を通じて米国内の石油・天然ガスの代替エネルギー生産を促進することを目的として設立された米国の政府機関。公社の意思決定は、大統領が指名し、上院が承認した 7 人のメンバーからなる役員会において行われる。また、役員会は財務省、国防省、内務省、エネルギー省の各長官、環境保護局長およびエネルギー運用委員会議長によって構成される諮問委員会の助言を受けることになっている。公社が行う資金援助などには債務保証、製品価格保証、製品買取り保証などがあり、対象はオイル・シェール、石炭、オイル・サンド、天然重質油などから得られる合成燃料、石炭・石油混合物、石炭スラリー、水素燃料などの石油の代替となり得る合成燃料を製造するプロジェクトである。しかし油価下降の状況下でこれらプロジェクトの経済性に疑問が呈され、また財政赤字削減のため、1985 年 12 月その解体が決定された。 |

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