その解体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/22 04:29 UTC 版)
2007年、英国菌学会報に提案された菌類全体の分類体系の見直しでは、接合菌門そのものが認められていない。これは、ここに含まれていた個々の群が、それぞれに独立性が強い上に、それらの間の類縁関係が確定できない、との判断によっている。そのために、それらは門を指定しないままに亜門としてある。おおよそは以下のようなものである。 グロムス目のものは昇格させてグロムス門とする。 接合菌綱のそれ以外のものは四つの亜門に。詳細は接合菌綱を参照。 トリコミケス綱のうち、ハルペラ目とアセラリア目は接合菌綱のキックセラ目などとともにキックセラ亜門に。それ以外のアメビディウム目とエクリナ目はメソミケトゾアに含まれるものとして、菌界から切り離された。 この体系は、門不明の亜門を置くなど、暫定的な措置のような部分もあり、また周辺には未だに所属不明の群も存在することから、さらに大きな変更がある可能性は大きい。ただし、2011年現在においても専門分野でこの名(Zygomycota)が使われている事例もあり、今後もしばらくは見るものと思われる。
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