不良債権(ふりょうさいけん)
銀行などの金融機関は、企業などの融資先に資金を貸し出し、一定期間後、利息を加えた資金の返済を求める。このとき、融資先の企業の経営が不振だと、返済の見込みのない不良債権と化する。
不良債権は、バブル経済の崩壊とともに大量に発生した。バブル期には、右肩上がりで上昇する地価を見込んで、融資の際に担保とされていた。ところが、1990年に入って地価が暴落し、大量の不良債権を生み出したと言われている。
1997年以降、大手証券会社や銀行など金融機関の倒産が相次ぎた。その大部分は、たくさんの不良債権を抱え込んでいた。
不良債権は、銀行などの経営を圧迫するため、これまでも公的資金を投入するなどして処理を進めてきた。しかし、2000年9月末の不良債権の残高が64兆円に上るなど、なかなか減っていないのが実情だ。
日本経済の景気回復のためにも、構造改革を推し進め、不良債権の本格的な処理が国内外から求められている。
(2001.03.22更新)
不良債権
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