巫山の夢
- 巫山夢。同上(※「ふざんのたわむれ」参照)。「楚台の夢」ともいふ。
- 宋の王高唐の賦に曰く『楚の襄王一夜ある婦を夢みたるに、婦曰く、妾は巫山の女也、枕席を共にせんことを乞ふと、王共にす。婦去るのに臨んで後雲となり雨となつて必ず会ふべし』と。男女交媾のこと也
- 女学生でも怪粧の女でも、何れの場合にても、兎に角異性の快夢を結ぶことをいふ。其の語源は支那から伝来したもので、巫山は四川省の燕川府巫山県にある『高唐賦』といふ本に書いてある所に依ると、支那の或る国の王が高唐に遊んで、其所に泊つた所、夢に一婦人が現はれていふには、妾は巫山の仙女であるが、高唐へ来て居ります、あなたが高唐に御出になつたことを聞いて、「飛薦枕席王因幸之」といふた伝記から取つたものである。
- 男女の交接をいう、「高唐賦」の故事から出た。また巫山雲雨ともいう。
- 異性との交情。巫山の雲雨ともいう。〔風流〕
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