【避弾径始】(ひだんけいし)
戦車などの装甲を、敵から見て斜めに見えるような角度に傾けて設置する事。
これによって砲弾などを角度に沿って滑らせ、貫通しにくくする。
弾頭が軽いほど弾丸が滑りやすいため、特に高速徹甲弾に対して有効である。
ただし、接触面が塑性流動を起こしてしまうほど高速な弾丸に対してはほとんど有効でない。
また、同じ厚さでも真正面からに命中した場合に比べて貫通に必要な運動エネルギーが多くなる。
この恩恵は塑性流動が起きる場合でも有効なので、現代でも避弾経始が全く時代遅れになったわけではない。
また、軽装甲車両は塑性流動が起きるほどの高速弾を想定しないため、避弾経始を特に重視する。
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