肥満は皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分かれます。内臓脂肪型肥満は、腹腔内の腸間膜などに脂肪が過剰に蓄積しているタイプの肥満で、下半身よりもウェストまわりが大きくなるその体型から、「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。男性に多く見られるのも特徴です。また、BMIが25未満で、肥満ではないものの、内臓脂肪が蓄積している場合もあり、俗に「隠れ肥満症」と呼ばれることがあります。
この内臓脂肪型肥満を高血糖、脂質異常、高血圧などの上流に置き、内臓脂肪の蓄積を防ぐことが心臓病をはじめとする生活習慣病の予防につながる、と考えたのがメタボリックシンドロームの概念です。このため、メタボリックシンドロームの診断基準では、内臓脂肪の蓄積を必須項目としています。この場合の内臓脂肪蓄積とは、CTスキャンでおへその位置で体を輪切りにしたときの内臓脂肪面積が100cm2を超えているものをいい、これに相当する簡便な目安としてウェスト周囲径(男性85cm以上、女性90cm以上)が採用されています。
ないぞうしぼうがた‐ひまん〔ナイザウシバウがた‐〕【内臓脂肪型肥満】
内臓脂肪型肥満
別名:リンゴ型肥満,男性型肥満,腹部肥満,中心性肥満,上半身肥満
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