つねがた
- 常形。張形の別称。明治三十五六年頃の淫具屋の広告に「つねがた。本具は昔はりかたと称し亦女子一人遊びともいふ御殿女中が多く之を使用せり。形は陰茎状にして中空なり、大家の御婦人方が色欲熾んに勃興する事あり、是を強く忍耐するときは生理的作用を害し、所謂憂鬱症其他の疾病を起す、最も大家の婦人に多し、故に或る医家は一の医療器として使用を進むるものあり、他の器物を以て手淫を行ふ時は大いに害あるものなり、本具はその憂ひなく安全にして実物と同様の交接時に於るが如く快味を起し射精して精神機能発達す。但し余り多く実行する時は反対に害を受くべし、使用法はそのままにても可なれども人体度の温熱をつけんと欲せば綿を湯に浸して之をしぼりて形の中に入れ使用すれば快味多し、婦人貞節を正しくせんには本器を必ず閏房に保存せざるべからず、夫いらずの宝物也」とあり。
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