朝令暮改
朝令暮改とは、朝令暮改の意味
朝令暮改とは、上の人が下の人に出す命令や方針が頻繁に変わってしまうという意味のこと。英語ではinconsistent(矛盾する、気まぐれな)に近い。訓読では「あしたにれいしてくれにあらたむ」と読む。「朝礼」は朝に出した命令で、「暮改」は夜に変更するというということ。語源は「漢書」という歴史書にある、文帝への家臣からの意見書から。その内容は農民が日々の労働に苦しんでいる様子に加え上からの命令が一定せず振り回される様子を訴えたもの。「朝令而暮改」に由来する。朝令暮改の類義語や反対語
朝令暮改の類義語は「二転三転」。「朝改暮変」や「朝令夕改」も同じように使える。「二転三転」は、上からの命令に対してだけでなく「事態が二転三転する」などより広く使える。やり始めたことが続かないという意味では「三日坊主」もあるが、これは本人だけの性質を指して使われる。反対語は「首尾一貫」や「初志貫徹」で、どちらも肯定的なニュアンスで使われる。朝令暮改の例文、使い方
朝令暮改は、上の立場の人間の命令や下の者に下す方針を形容するのが一般的な使い方である。会社の上司や政府、役人など上の立場の者のいい加減さに批判的なニュアンスを含めることが多い。また、上のせいで迷惑を被る下の立場の者の感じる苦労や、そのように現場を混乱させる上の立場の人間への呆れもしばしば含まれる。例文としては「社長の言うことは朝令暮改でころころ変わるので部下が困る」「部長は朝令暮改だから部下は命令を真に受けてはいけない」など。- ちょうれいぼかいのページへのリンク