地下備蓄
【英】: underground stockpiling
石油の地下備蓄は、1940 年代に建設された、スウェーデンにおける岩盤タンク方式がその始まりで、土地の有効利用、環境保全、安全性、経済性などが評価され、欧米では積極的に採用されている備蓄方式である。地下備蓄の方式としては、(1) 廃坑、採石跡などの地下空洞を利用するもの、(2) 岩塩層を溶かして地下空洞を作り出すもの、(3) 鋼製貯槽を埋設するもの、(4) 岩盤を掘削して地下空洞を作り出すもの(岩盤タンク方式)などがあり、立地条件、使用目的に応じて選択される。わが国においては、地質条件により (1) および (2) は不可能であるが、(3) はガソリン・スタンドの地下タンクなど小規模なものに適用されている。また (4) は現在、横穴式トンネルに貯蔵される油を周辺の地下水圧力で封じ込める横穴水封岩盤タンク方式の実証プラントを建設して、その実用化が検討されている。 |

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