耐え難きを耐え、忍び難きを忍び
別表記:堪え難きを耐え忍び難きを忍び、堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ
昭和天皇による終戦の詔勅(玉音放送)中の一節。現代の言葉にすれば「耐え忍ぶことが困難な(到底耐えられないような)ことでも耐え抜いて」といった意味である。なお原文では「耐」ではなく「堪」の字が用いられている。
玉音放送は1945年8月15日正午にラジオ放送を通じて国民に伝えられた。スピーカーから発せられる「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、」という玉音を伏して傾聴している国民の姿が、映像として今も残っている。この映像がテレビ等を通じて広く知られたこともあり、今日では「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の一文がほとんど終戦の象徴的な文言として扱われている。
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の文言は、次のくだりに含まれる。(文字使いは読みやすさを重視して適宜変更した)
「思うに、今後帝国の受くべき受難はもとより尋常にあらず、汝臣民の衷情も朕よくこれを知る、然れども朕は時運の赴くところ、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲す」
関連サイト:
終戦の詔書 - 国立国会図書館
堪え難きを堪え忍び難きを忍び
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