その他の国の猟兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:06 UTC 版)
ポルトガルでは“カサドール” (caçadores) と呼ばれる軽歩兵が存在し、ナポレオン戦争における半島戦争の際には、スペインのゲリラやポルトガルの民兵軍とともに、侵攻するフランス軍に対して活躍した。 18世紀のオーストリアでは、“Frei-Corps”(フライコーア)と呼ばれる諸兵科混成義勇軍の猟兵を使用していたが、オーストリア軍の将校は散兵戦を軽視していたため、精鋭ながら数は少なかった。 ロシアでは散兵戦が重視されており、早くから多くの猟兵連隊(ロシアでは猟兵と軽歩兵は同義)が創設された。ロシアの猟兵はフランス軍同様、ライフル銃ではなく普通のマスケット銃を使用していた。一部の狙撃兵とエリート部隊であるカラビニエたちだけがライフル銃を装備していた。この充実した軽歩兵部隊はナポレオン戦争において、フランス軍の最大の敵となった。 スウェーデン軍では、猟兵の種類は数多く存在する。その中、山岳猟兵(fjälljägare)が厳しい訓練を経て北部の寒い環境に慣れて、エリート視されている。スウェーデンの長い海岸で活躍する海岸猟兵(kustjägare)は同じ様に長い訓練をくぐりぬいてエリート部隊と見られている。ドルフ・ラングレンは、海岸猟兵の出身者として有名な一例である。その他、降下猟兵(fallskärmsjägare)、空挺猟兵(luftburna jägare)などの部隊が存在する。また、飛行場猟兵(flygbasjägare)が空軍の飛行場の周辺の偵察や降下した飛行士を助け出す。猟犬が飛行場猟兵の大事な道具の一つである。なお、猟兵部隊の軍人がよく将校として迎えられている。
※この「その他の国の猟兵」の解説は、「猟兵」の解説の一部です。
「その他の国の猟兵」を含む「猟兵」の記事については、「猟兵」の概要を参照ください。
- その他の国の猟兵のページへのリンク