その他のエンジンのシリンダー番号と点火順序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 06:36 UTC 版)
「点火順序」の記事における「その他のエンジンのシリンダー番号と点火順序」の解説
自動車用の直列エンジンの場合には、上記の方向規則により決定された前側シリンダーを起点に左右若しくは前後方向に順番にシリンダー番号が振られる。 航空機用の星型エンジンの場合にはシリンダーが円周方向に配置される為、エンジンの頂上のシリンダーが1番シリンダーとなる。そしてエンジンの回転する方向に順番にシリンダー番号が振られていく。星型エンジンはこの頂上のシリンダーを持つ関係上、シリンダー数が奇数となる事が多く、7気筒エンジンの場合には1-3-5-7-2-4-6という点火順序が与えられる。 V型エンジンの場合、シリンダー番号の配列は製造メーカーによって大きく異なる。基本的にはエンジン最前列のシリンダー番号が1番である事は共通しているが、その後の番号付与をクランクシャフトに接続されるコネクティングロッドの配列を基準とするか、シリンダーバンク上のピストン配列を基準とするかに大別される。更には、一つのメーカーで開発されるV型エンジンが必ずしも前述2項の規則を遵守しているとは限らない為、点火順序を比較する前にシリンダー番号の符番規則を調べることが大変重要になる。 前者の例としてen:Chevrolet Small-Block engineが挙げられる。このエンジンの場合は左シリンダーバンク前方から1-3-5-7、右シリンダーバンク前方から2-4-6-8のシリンダー番号が与えられ、点火順序は1-8-4-3-6-5-7-2となる。 後者の例としてアウディやフォードのV型8気筒エンジンがある。これらは右シリンダーバンク前方から1-2-3-4、左シリンダーバンク前方から5-6-7-8のシリンダー番号がピストン配列順に与えられる。 V8 シリンダーバンクアウディフォードGMクライスラーGM (Northstar)右バンク 1234 1234 2468 1357 左バンク 5678 5678 1357 2468
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