ゼロ距離発進とは? わかりやすく解説

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【ゼロ距離発進】(ぜろきょりはっしん)

ZEro Length Launch (ZELL
RATOなどの方法により、航空機ガイドレールから射出されるように離陸させること。
滑走路無くて迅速に発進できる利点があり、有事に敵航空部隊急襲受けた際の対応に向くと考えられていた。

冷戦期最前線であった旧西ドイツでは、空軍F-104戦闘機用いてゼロ距離発進の試験実施していたが、実用化はされずに終わっている。

当時西ドイツ国防軍では「一朝有事の際、敵航空部隊ソ連東ドイツなどのワルシャワ条約機構各国軍)の先制攻撃自軍航空基地に向かう」ものと考え滑走路破壊されても反撃ができるように、としてZELL試行していた。
しかし、この方法によって発進した機体任務果たし帰還しようとしても、滑走路破壊されている可能性極めて高く搭乗員事実上特攻に近い飛行余儀なくされる
結局この方法でどれほど有効な反撃ができるのか」という問題点解決できず、実用化見送られた。



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アメリカ合衆国最初の量産型F-100Aは1953年後半に軍に引き渡され、1954年9月から運用を開始した。当時、MiG-19の存在を認識していなかったアメリカ合衆国では、F-100が世界で最も高性能の戦闘機だと思われていた。F-100Dはベトナム戦争で最初は戦闘爆撃機として北爆に使用された。すぐ後にF-105が登場すると爆撃任務を譲る事となったが、F-105がMiG-17に撃墜され戦闘機失格とされる事件が起きたため、護衛戦闘機として使用された。だが、結局F-100はMiG-17を撃墜する成果を残せなかったのに対し、F-105は果敢にMiG-17に挑んで撃墜記録を残した。これは、F-100が当時既に空対空戦闘の必須装備となっていた捜索レーダーを搭載していなかったことが大きく影響している。F-100の照準器はF-86Aにも搭載されたAN/APG-30であり、有視界下で目視により対象を捕捉、レーダー正面に捉えることにより機銃やロケット弾の見越し角を表示するという、完全に時代遅れのものであった。F-4が登場するに至って北爆から外されるが、南ベトナムにおいての近接航空支援任務に回され、1971年まで使用された。ただしこの任務に用いるには適した機体とは言えず、後にA-10が開発される理由のひとつともなっている。第一線部隊からは1972年に姿を消し、空軍州兵では1980年まで運用された。なお、1956年から1968年までアメリカ空軍の曲技飛行隊・サンダーバーズでも使用されたほか、ゼロ距離発進の試験にも用いられた。 トルコ
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