せばと川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 19:16 UTC 版)
川名 よみ 長さ(km) 流域面積(km2) (管理区間) 2.5 5.0 出典 せばと川 せばとがわ (県)合流地点より2.50km └ 前潟 まえがた ○ └ 後潟 ○ └ 明神沼 みょうじんぬま ○ ○ せばと川は十三湖の河口に近接し、七里長浜に沿って南北に連なる沼沢の総称である。3つの沼は細長い水路で繋がっていて、海に近いほど塩分濃度が高く、汽水湖の研究をするうえで学術的に貴重な水域とされている。一帯は津軽国定公園に指定されている。 十三湖はかつて、冬になるたびに西寄りの強い季節風の影響で、砂によって河口が閉塞していた。それに伴って河口(水戸口)も移動しており、せばと川の前潟、後潟、明神沼はその名残である。史料ではこれらの移動する河口を「狭門(せばと)水戸」「古水戸」などとも称している。いまの水戸口は1947年(昭和22年)に整備されて恒常的な河口となった。 前潟(まえがた)は面積22ha、幅100-200mで南北2.7kmの沼である。文政年間(1818-1830)の史料では前潟が川港として利用されていることが記されている。なお文久年間(1861-1864)には前潟に河口(本多水戸口)が開かれていて、この時期には十三湖を「後潟」と称し、現在の後潟は「内湖」と呼ばれていた。 明神沼(みょうじんぬま)は面積12ha、七里長浜に沿って長さは約1.5km、幅は100-200mの細長い沼である。かつては明神沼の南端が海へ開けていたとも考えられている。現在は明神沼や前潟ではワカサギの養殖などが行われている。
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