じっこうきょう

デジタル大辞泉

じっこう‐きょう〔ジツカウケウ〕【実行教】

読み方：じっこうきょう

教派神道の一。富士講をもとに柴田花守が組織化した教団。明治15年（1882）一派独立。本部は埼玉県さいたま市。

世界宗教用語大事典

じっこうきょう 【実行教】

教派神道の一つで富士信仰系。正名は神道実行教。幕末に富士講身禄派の小谷三志が実践道徳を説く不二道を創唱し、これを継いだ柴田花守が一八七八（明治一一）年に創始。天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神を主神とし、人の人たる道を実行して業務精励することを教え、毎年八月三日富士登拝して国家安康を祈る。埼玉県大宮市盆栽町。初代管長柴田花守（八〇九～九〇）は肥前の人、江戸で平田篤胤に学び、のち小谷三志に師事し富士講に入った。著『古語拾遺正訓』。子の礼一（一八四〇～一九二〇）は三教会同の座長を務めた。→ 三教会同