さわぎり事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 00:05 UTC 版)
「さわぎり (護衛艦)」の記事における「さわぎり事件」の解説
艦内で1999年(平成11年)11月8日に発生した、当時21歳の機関科所属の3等海曹の自殺について、遺族が国家賠償請求を起こした。自衛官の自殺をめぐる国賠訴訟は、これが最初である。この事件を契機に自衛隊内でのメンタルヘルスが研究されるようになったとされるが、自殺者は自衛隊全体で事件後も減っていない。自殺の原因は不明だが遺族によると、上官からの執拗な「いじめ」を受けていたという。 この裁判の中で、艦内の飲酒や博打、別の3曹学生(訓練中の海上自衛官)の貯金を上司が勝手に引き出したという事実も発覚した。このため、艦長および三尉以上の同艦幹部9人らをはじめとして乗員180名のうち61名の大量の処分者をだした。艦長らは2000年3月24日付で異動させられた。 さわぎりの係争は2008年8月、自殺と上官の言動に因果関係があった旨認定され、遺族に350万円の賠償を命じる判決が国に下った(「自衛官自殺 いじめ認定、原告側が逆転勝訴 福岡高裁」毎日新聞8月25日)。
※この「さわぎり事件」の解説は、「さわぎり (護衛艦)」の解説の一部です。
「さわぎり事件」を含む「さわぎり (護衛艦)」の記事については、「さわぎり (護衛艦)」の概要を参照ください。
- さわぎり事件のページへのリンク