さげもんとは? わかりやすく解説

さげもん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 22:11 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
柳川伝承さげもん 保存会型
さげもんでの吊るし飾り

さげもんは、福岡県柳川市に伝わる風習。吊るし飾りのひとつ。

女児の生まれた家庭では、その一生の幸せを願い雛壇は父方の実家から、さげもんは母方の親戚、母、祖母が用意する。これに類する風習として静岡県東伊豆町の「雛のつるし飾り」、山形県酒田市の「傘福」(笠福)がある。

習慣

正式には約40cmの竹輪に赤白の布を巻きつけ、細工ものと柳川まりを交互に7列7個の49個をつるす。全高は150cm程

人生50年と言われた時代に女性は一歩引いて49年と配慮した意味を含ませ、さらに中央に特大柳川まり2連を加え計51個とする事により、人生50年よりも長生きできるように願をかける。これを初節句の際、雛壇の横に左右対で飾る。現在では簡易型の5列5個毬1やガラスショーケースに入ったものもある。

由来

元々は奥女中の嗜み教養のひとつとして、お姫様が生まれると爪入れなどに使う袋物を姫様の健やかな成長を願い繕い贈ったのがはじまり。やがて吊るし雛へと型を変え柳川まりとともに伝承されてきた風習である。また彼女らの里帰りを通して庶民にも伝えられた。

裕福な家庭は雛壇をさらに豪華にひきたてる為、部屋中にさげもんを飾りつけ客人を招いた。あるいは雛壇を用意できぬ家庭でもその代わりとして布団ハギレで縫い合わせ心をこめた初節句の祝いとした。

関連項目

参考文献


さげもん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 05:02 UTC 版)

吊るし飾り」の記事における「さげもん」の解説

柳川地区ひな祭り飾られる装飾伊豆稲取雛のつるし飾り同様の構成であるが、柳川鞠を使っているのが特徴である。「さげもん」及び「さがりもの」と呼ばれる旧暦3月1日から4月3日にかけて「さげもんめぐり」が開催され各戸飾られる竹ひご縮緬巻いて作った輪に糸を7本掛け各々に7個(計49個)布製人形吊るし中央柳川鞠を2個配したもの2組1セットとして雛壇両側に飾る。小型の物は、糸5本、人形25体(5×5体)、鞠1個が標準となっている。詳細はさげもんを参照

※この「さげもん」の解説は、「吊るし飾り」の解説の一部です。
「さげもん」を含む「吊るし飾り」の記事については、「吊るし飾り」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「さげもん」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「さげもん」の関連用語

さげもんのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



さげもんのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのさげもん (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの吊るし飾り (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS