サイバースクワット(さいばーすくわっと)
先願主義を採用したドメイン名の登録は、より早く申請すれば誰でもその登録ドメイン名を使うことができる。そのため、有名企業の名前や商品のブランド名が勝手に取られてしまうといった問題が発生した。このように、電脳空間を不法占拠することをサイバースクワットと呼ぶ。
サイバースクワットの目的は、第一に、ドメイン名の権利を当該企業に高く売りつけることである。アメリカで以前、一部のドメイン名に法外な金額がついて買い取られたことがあり、ドメイン売買が流行した時期があった。
また、第二の目的として、有名なブランド名を使うことで、うっかりアクセスするといった集客効果を狙うものもある。この場合、利用者にとっても、本来の企業にとっても不利益であることは明白である。
しかし、JACCS をドメイン名として使用していた第三者が、不正競争防止法によりドメイン名の使用を差し止められるといった裁判が富山であった。つまり、サイバースクワットを司法判断で救済したことになる。
今後、ドメイン名をめぐるトラブルを有効かつ迅速に解決するシステム作りが必要となりそうである。
(2000.12.21更新)
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