裁判員(さいばんいん)
重大な刑事事件の裁判において、一般市民から選ばれた裁判員が裁判官とともに審理に参加し、被告人の有罪・無罪や量刑などを決める。日本で数年後の導入を目指している。
裁判員は、有権者の中から「くじ」で選ばれる。有権者であれば裁判員に選ばれる可能性があるが、選ばれたとき、辞退できるのは特別な事情がある場合に限られる。なじみの薄い司法制度に日頃から関心を持ってもらうという狙いもある。
陪審員が裁判官から独立して有罪・無罪の評決をするアメリカ型の陪審員制度とは異なり、裁判員の制度では、裁判員と職業裁判官が一体となって審理にあたる。このような制度は、ドイツやフランスで採用されている参審制に近い。
法律の専門家である裁判官の判決は、法的合理性を追求することがかえって一般市民に分かりにくく、時間がかかりすぎるという批判があった。裁判員制度が実現すれば、従来の裁判官の常識にはとらわれない市民感覚が判決に反映されることになる。
(2003.09.01更新)
Weblioに収録されているすべての辞書から裁判員を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 裁判員のページへのリンク