こにしゆきなが

デジタル大辞泉

こにし‐ゆきなが【小西行長】

読み方：こにしゆきなが

［?〜1600］安土桃山時代の武将。和泉(いずみ)の人。通称弥九郎。受洗名アグスチン。堺の豪商の子。豊臣秀吉に仕え、文禄の役・慶長の役に活躍。秀吉の死後、石田三成らと行動をともにし、関ヶ原の戦いに敗れ、処刑された。

世界宗教用語大事典

こにしゆきなが 【小西行長】

織豊時代のキリシタン大名。堺の薬種豪商小西隆佐の二男。通称弥九郎。父も兄如清もキリシタンだった。初め備前の宇喜多直家に仕え、のち秀吉に従って舟奉行となり、瀬戸内を管轄した。秀吉の九州平定に功あり、肥後半国二四万石を与えられ宇土城を領した。内匠頭・摂津守。文禄の役では先鋒で戦功をあげ、和平交渉に当たったが、秀吉の意図と違い慶長の再出兵となった。関ケ原の戦いで徳川方に敗れ、京六条河原で斬首。キリシタン大名として高山右近を庇護し、癩病治療・孤児救済など慈善に尽くし、教団は殉教として扱った。洗礼名アゴスチーニュ。（？～一六〇〇）