こと座イータ星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 20:56 UTC 版)
こと座η星 η Lyrae | ||
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仮符号・別名 | アラドファル | |
星座 | こと座 | |
見かけの等級 (mv) | 4.398[1] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 19h 13m 45.4872598429s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +39° 08′ 45.431651491″[1] | |
視線速度 (Rv) | -8.8 ± 0.9 km/s[2] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -0.595 ミリ秒/年[1] 赤緯: 1.537 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 3.8025 ± 0.2562ミリ秒[2] (誤差6.7%) | |
距離 | 860 ± 60 光年[注 1] (260 ± 20 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | -2.7[注 2] | |
η星の位置
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物理的性質 | ||
半径 | 9.5 R☉[3] | |
質量 | 7.9 M☉[3] | |
表面重力 | 2.4 G[3][注 3] | |
自転速度 | 10 km/s[4] | |
スペクトル分類 | B2.5 IV[5] | |
光度 | 6,605 L☉[2] | |
表面温度 | 17,360 K[3] | |
色指数 (B-V) | -0.15[5] | |
色指数 (U-B) | -0.65[5] | |
色指数 (R-I) | -0.15[5] | |
金属量[Fe/H] | -0.01[3] | |
年齢 | 3.81 ×107 年[3] | |
軌道要素と性質 | ||
離心率 (e) | 0.53[6] | |
公転周期 (P) | 56.4 日[6] | |
他のカタログでの名称 | ||
こと座20番星[1] BD+38 3490[1] Gaia DR2 2099679223187100800[1] HD 180163[1] HIP 94481[1] HR 7298[1] SAO 68010[1] |
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こと座η星(ことざイータせい、η Lyrae、η Lyr)は、こと座の4等星。
概要
こと座η星は、三重星として知られ、最も明るくB型準巨星の4等星がA星、東に28秒ほど離れた位置にあるBD+38 3491がB星、更に南南東に160秒ほど離れた位置にある11等星がC星として、重星カタログに収録されている[7]。これら3つの恒星は連星系を成しておらず、見かけの重星だと考えられている[8]。
主星のη星Aは、分光連星であることが知られている[6]。視線速度の時間変化から、公転の周期と離心率が求められているが、詳細についてはわかっていない。
名称
アラビア語で「(鷲の)鉤爪」を意味するالأظفر(al-’uz̧fur)に由来するアラドファル[9] (Aladfar[10]) という固有名を持つ。この名前はμ星の名前と混同されたものと考えられている[10][11]。IAUが恒星の固有名を正式に定めるため2016年に立ち上げたワーキンググループ (WGSN) [12]は、2017年9月5日、こと座η星Aの固有名をAladfarと定めた[13]。
脚注
注釈
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