こと座R星とは? わかりやすく解説

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こと座R星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/06 20:55 UTC 版)

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こと座R星
R Lyare
こと座R星と織姫星(ベガ)
仮符号・別名 こと座13番星
星座 こと座
視等級 (V) 3.88 - 5.00[1]
変光星型 SRB[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 18h 55m 20.102228s[2]
赤緯 (Dec, δ) +43° 56′ 45.931489″[2]
視線速度 (Rv) -27.15 km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: 21.05 ミリ秒/[2]
赤緯: 82.06 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 10.94 ± 0.12ミリ秒[2]
(誤差1.1%)
距離 298 ± 3 光年[注 1]
(91 ± 1 パーセク[注 1]
こと座R星の位置(丸印)
物理的性質
半径 190 R[3]
質量 1.8 M[4]
表面重力 0.003 G[5][注 2]
スペクトル分類 M5 III[5]
光度 ∼ 4,000 L[6]
表面温度 3,313 K[6]
金属量[Fe/H] 0.14(太陽比)[5]
別名称
別名称
BD+43 3117, HD 175865, HIP 92862, HR 7157, IRC +40334, SAO 47919[2]
Template (ノート 解説) ■Project

こと座R星(ことざRせい、R Lyrae、R Lyr)またはこと座13番星は、こと座脈動変光星

特徴

こと座R星は、SRB型に分類される半規則型変光星である[1]。変光周期は変光星総合カタログでは約46となっているが、実際の光度曲線はもう少し複雑で、周期分析の結果は46日周期の他に、64日周期の存在を示唆している[1][7]。変光星総合カタログによれば、3.88等と5.00等の間で変光するとされているが[1]アメリカ変光星観測者協会のデータでは、3.81等と4.44等の間を変光するとなっている[8]。こと座R星が分類されるSRB型は、半規則型変光星の中でも周期性があまり良くない変光をする赤色巨星が分類される型であり[9]、こと座R星自身はスペクトル型がM5 IIIの赤色巨星である[5]

名称

「こと座R星」という名称は、変光星の命名規則に従って付与されたもので、こと座で最初に確認された変光星であることを意味する[10]。この星は、元々フラムスティード名で呼ばれていたが、1856年ジョゼフ・バクセンデル英語版が変光星であることを発見した[11][12]

脚注

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注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 出典での表記は、 18h 55m 20.1022285s, +43° 56′ 45.931489″




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