かるとん

デジタル大辞泉

カルトン【(フランス)carton】

読み方：かるとん

１ ⇒カートン3

２ フレスコ・モザイク・壁掛けなどの制作の際に作品と同じ大きさにかく下図。大下絵(おおしたえ)。

３ 新聞・雑誌の漫画・風刺画。

４ 油絵の下絵をかく厚手のボール紙。また厚紙製の紙ばさみ。画板。

農機具の種類

木鉢，カルトン （きばち，かるとん）

本器はカルトンという。とちの木をくり抜いて鉢形（長径30cm、深さ5cm）に作ったもので、ざ桑入れ、除沙、上蔟時の蚕児の拾い取りの器具である。本器は、大正時代から昭和20年代まで使用されたが、一部明治時代にも使われていた。別名、木盆、白木（埼玉）、蚕ひき拾い皿（山梨）などの呼び名もある。同じ用途で、他にも丈夫な紙を貼り重ね、柿渋、うるしを塗った盆形のものがある。（これが本来のカルトンである。）