かつて存在した開発計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/28 04:42 UTC 版)
1984年にラハの滝よりも上流からラハ川の水を、私企業が水路を新設して北方に流し、その水を水力発電に利用する計画が持ち上がったことで、このラハの滝は消滅する危機に陥ったことがある。さらに、ラハ川は下流でビオビオ川に合流しているわけだが、ビオビオ川の特に下流域では水質汚濁の問題が起こっている。もしこの計画が実現すると、ラハ川の水によって汚染物質が希釈されていた効果が無くなるために、ビオビオ川下流域の水質汚濁が酷くなることが指摘されていた。この他、既述のようにラハ川の水は、灌漑にも利用されているわけだが、灌漑に利用できる水の量にも悪影響を受けると見られていた。これらの理由によって、この計画を差し止めるための訴訟が起こされたものの、チリの最高裁判所は反対派の訴えを退けてしまった。この最高裁判所の判決によって、この私企業の計画は実現に向けて前進した。しかしながら、その後の政治の場での議論などの結果、この計画は断念され、実現しなかった。
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